ブログ京都四条烏丸店
秋が旬、菱がに
秋が旬の「菱がに」ですが、この「ヒシガニ」と言う呼び名は関西だけの呼び方なのだそうで、「渡り蟹」のことを指しています。その名の通り、ひし形の甲羅を持つ菱がにの旬の時期は、オスとメスで時期が異なることをご存知でしょうか?
本日は、秋が旬の「菱がに」について言話させていただきたいと思います。
「菱がに」の旬の時期について
菱がには、全身が淡い赤色をしていて、大きさは5㎝ほど、ハサミ脚が発達しているのが特徴の食用とされている蟹の一種です。本州中部以南の水深30m~200mの海底に生息しています。
菱がにの旬の時期はオスとメスで異なり、オスの旬の時期は7月~10下旬、メスの旬は12月~6月だとされています。
旬を迎えたオスの菱がにには、甘い身がぎっしりと詰まっているのが特徴で、その甘さはメスの10倍もあると言われています。一方で、旬の時期のメスの菱がには、濃厚な内子が詰まっているのが特徴です。内子(うちこ)とは、カニの卵巣のことで、独特な風味と食感を持っています。お酒のおつまみなどにもぴったりなのですが、内子は珍味なので、人によって好き嫌いが分かれやすく、万人ウケするような食材ではありません。内子の缶詰もございますので、興味のある方は一度召し上がってみてはいかがでしょうか?
「菱がに」の食べ方
それでは、ここからは菱がに(渡り蟹)の食べ方についてお話していきたいと思います。
最もシンプルで蟹そのものの風味を存分に味わえるのが、「茹で蟹」です。鍋に甲羅を下に向けて蟹を並べて、蟹が浸る程度の量の水を入れたら、強火で加熱します。沸騰後吹きこぼれないように気をつけながら、10分程度茹でたら完成です。カニ酢をつけてもいいですが、旬の時期の菱がには甘みが強いので、そのまま召し上がるのがおすすめです。
また、パスタや蟹飯にして召し上がるのもおすすめです。
パスタは、ニンニクをオリーブオイルで熱したところに蟹と白ワインを加え、蓋をして蒸し焼きにします。蟹に火が通ったら、トマト缶を加えて、塩などで調味していきます。茹で上がったパスタとあわせたら、完成です。
蟹飯は、ご家庭の炊飯器でも簡単に作ることができます。お米は通常通り砥いで、そこへ半分に切った蟹、醤油、酒、塩を加えて炊飯器のスイッチを押すだけです。炊き上がったら、蟹の身をほぐしてから、召し上がってください。
今が旬の菱がに。ぜひ、機会があったらご家庭でも楽しんでみてください。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。