ブログ京都四条烏丸店
旬の京野菜~淀大根のはじまりとは?
旬の京野菜の一つである「淀大根」を、ご存知でしょうか?「淀大根」は、京都南部に位置している淀地区を中心に栽培されるようになったことから、地名にちなんでこのように呼ばれていますが、「聖護院大根」とも呼ばれている大根です。
本日は、今が旬の京野菜「淀大根」についてお話させていただきたいと思います。
淀大根について
冒頭でご紹介したように、淀大根は京都南部の淀地区を中心に栽培されるようになったことから、「淀大根」または「淀丸大根」とも呼ばれていますが、「聖護院大根」と言う呼び名の方が全国的にはポピュラーかもしれませんね。
淀大根の特徴は、何と言ってもその丸々とした形ではないでしょうか。蕪と見違えるほど丸く、直径はおよそ20㎝、重さに関しては大きいものだと4㎏にもなる、圧倒的な大きさですので、初めてご覧になる方は驚かれるでしょう。味に関してはまろやかな甘さを持ち、大根特有の辛味や苦みが少ないのが特徴です。また、肉質が柔らかいにもかかわらず、煮崩れしにくいため、風呂吹き大根や煮物などといったお料理はもちろん、スープやポトフなどのような洋風なお料理にもおすすめです。
歯ざわりの良い淀大根は、加熱せずに生のままでも美味しく食べることができます。サラダや漬物など、いろんなお料理に活用することができるのです。
ちなみに、淀大根の旬の時期は11月~2月中旬ぐらいまでの今が旬だとされています。旬の食材は、美味しいだけではなく栄養価も高いことで知られているので、積極的にお料理に取り入れたいですね。
淀大根の歴史について
淀大根の歴史は江戸時代の後期にさかのぼります。そのころ、現在の愛知県西半部にあたる尾張の国から金戒光明寺に一般的な普通の大根が奉納されたのですが、その大根を現在の左京区聖護院に住んでいた農家が自分たちの畑で栽培し始めたことが、淀大根の始まりだと言われています。
なぜ、普通の長い形をした大根が、まるで蕪のような丸々とした形になったのかと言うと、聖護院あたりの耕地は土が浅いため、深い所まで根を伸ばせなかったためだと言われています。
現在では、京都だけでなく全国各地で栽培されている淀大根は、「聖護院大根」として販売されていることもあるようです。みなさまも機会があったら、今が旬の淀大根(聖護院大根)を、ぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか?
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。