ブログ京都四条烏丸店
蛤のお碗 〜早春の逸品〜
高級食材である「蛤」は昔からご馳走として欠かせない食材でした。みさなま、蛤の旬はいつ頃かご存知でしょうか?
蛤と言えばお吸い物が思い浮かび、現代でもご馳走に用いますが実は「蛤」はとても縁起の良い食材なのです。
本日は「蛤のお碗」についてお話しさせていただきます。
蛤のお碗について
雛祭りのお祝いには「蛤のお碗」が付き物ですよね。なぜ雛祭りに用いられるのかというと、蛤はとても縁起が良い食材で、蛤の殻はしっかりと噛み合っていますが、別の貝とは二つと合う殻が無いのです。この特徴から仲の良い夫婦を表しているという言い伝えがあります。
女性の幸せを象徴する食材として縁起が良いので、雛祭りのお祝いに用いられるのです。
また、蛤の旬は産卵期前の2月〜4月頃まで。産卵期前の蛤は身がふっくらと詰まっていてプリプリとした食感が特徴です。
季節の食材であることも雛祭りのお祝いにはピッタリですね。
蛤のお碗の作り方
◆砂抜き
まずは、蛤の砂抜きから始めます。塩水に浸し砂抜きをしていきますが、ポイントは海水と同じくらいの濃度で浸すと貝の口が開き上手に砂抜きができます。(約500mlの水にペットボトルキャップ1杯分の塩加減が目安です。)
また蛤が重ならないように並べる事も、もう一つのポイントです。
浸している時は、新聞紙などで暗くしてあげることで貝が動きより上手に砂抜きができます。浸している時間は長くても2時間程度にしましょう。調理へ移る前にしっかりと殻を洗い滑りを取り除きます。
◆調理法
砂抜きした蛤を、水(500ml)・昆布を入れ弱火〜中火で加熱します。アクを取り除き、沸騰したら昆布を取り出し火を弱めます。蛤の口が開いたら、酒(大さじ1)・塩ひとつまみを加えて味付けをして火を止めます。お碗に盛り付け、お好みで三つ葉などを添えたら完成です。
煮詰め過ぎてしまうと、蛤の身が硬くなってしまうので気を付けましょう。
蛤の出汁が効き、上品な一品となりますので是非、旬の食材「蛤」を使って「蛤のお碗」を食卓や雛祭りのお祝いで味わってみてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。