ブログ京都本店

2020.9.4

ビールの製造工程

季節を問わず楽しめる定番のお酒「ビール」。みなさま、ビールの製造工程をご存知でしょうか?近年”ビールの製造工程が知りたい”とビール工場の見学に訪れる方が増加しているようです。
本日は、「ビールの製造工程」についてお話しをさせていただきたいと思います。

ビール造りの始まり

ビールの製造工程
ビール造りは大麦を発芽させる「製麦(せいばく)」という工程から始まり、この工程はビールに欠かせない原料の一つである「麦芽(ばくが)」を造ります。主な作業は、大麦を水に浸し吸収させ、一定の温度に管理された「発芽室」で大麦を混ぜながら発芽を促します。
そして、発芽した大麦は長期保存ができるように乾燥させ、このことを「焙燥(ばいそう)」と呼びます。発芽した大麦を焙燥することでビール特有の香りや色を生み出すため、ビール造りでは重要な行程の一つです。
さらに苦味となる根を取り切る「除根」をし、濃色ビールの場合は再度焙燥を行います。

仕込の工程

発芽した大麦を焙燥する工程を終えたら、続いて「仕込」の工程に入ります。発芽を細かく粉砕し、釜で煮ることでお粥のような状態になります。これを「マイシュ」と呼び、この工程で発芽に含まれるデンプンが酵素によって糖化されると同時にタンパク質もアミノ酸に分解されます。
糖化・タンパク質の分解が十分に進んだ後は、ろ過をして固形物を取り除いた「麦汁(ばくじゅう)」に、ビールの原料であるホップを加えて煮沸します。
煮沸することで独特なにおい成分が揮散され、ビール特徴である苦味や風味を出します。

発酵から最終工程まで

発酵から最終工程まで
仕込工程が済んだ後はビール造りに欠かせない「発酵」の工程に入ります。仕込んだ麦汁を発酵させることでアルコールと炭酸ガスを生成します。発酵が進んだ麦汁は”若ビール”と呼ばれ、まだ味や香りが未熟といった状態です。なのでさらに低温で熟成する「貯酒」という工程を行い、ビールの味わいを整え最終工程に入ります。
品質維持の目的で、一般的にはろ過もしくは熱処理をして酵母や固形物を取り除きます。以前までは熱処理をするのが主体となっていましたが、近年ではろ過技術が進歩し、ろ過だけで酵母を取り除くことができるようになりました。
この熱処理をしないビールのことを、みなさまお馴染みの「生ビール」と呼ばれます。

いかがでしたでしょうか?ビールの製造には長い工程を経ていることが分かりますね。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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