ブログ京都四条烏丸店

2021.11.1

曲水の宴 城南宮

皆さま、京都伏見の「城南宮」で行われる“曲水の宴”をご存知でしょうか?

毎年、春秋に平安時代の宮中で行われた歌遊びを行っており、京都の代表的な年中行事となっています。

秋は、例年11月3日に紅葉が色づき始める神苑で王朝の雅な世界が再現されます。

本日は、城南宮の“曲水の宴”についてお話をさせていただきます。

 

平安時代の貴族の歌遊び「曲水の宴」

曲水の宴

城南宮の平安の庭で行われる“曲水の宴(きょくすいのうたげ)”は、奈良時代から平安時代に掛けて、宮中で催された王朝貴族たちの歌会を再現した行事です。

 

どのような行事かというと、男性は狩衣(かりぎぬ)・女性は小袿(こうちき)という平安時代の装束を身にまとった7人の男女の歌人が、「楽水苑」の遣水(やりみず)と呼ばれる小川のほとりに座ります。

 

歌人が遣水の傍らの座に着くと、宴に先立って中央の舞台では、男装の遊女が舞う「白拍子の舞(しらびょうしのまい)」が披露されます。

 

琴の音色が響く中、歌人は歌題に因んだ和歌を詠んで短冊に記し、川上から流れてきた盃を取り上げてお酒をいただきます。

 

歌人が和歌を詠んでお酒をいただき終えると短冊が集められ、和歌は神職により朗詠され、神様に奉納されます。

 

 

約1時間にわたる曲水の宴が終了すると、普段は入れない平安の庭では、心身のけがれを取り除くための「人形流し」を行えます。

「人形流し」によって、これから半年間の無病息災を祈ります。

 

 

 今年の“曲水の宴”は中止に

残念ながら、密を避けるため、令和3年11月3日の平安の庭での曲水の宴は中止となりました。

神楽殿表舞台(もしくは拝殿)で和歌の披講式を行うとのこと。

ただし、開始時間は非公表とされていて、今年は観覧ができません。

 

来年の春、4月29日の開催ができるのを心待ちにしています。

 

下の動画から、これまでの歌遊びの様子をご覧になってください。

秋の城南宮のお庭もおすすめです

曲水の宴は、中止となりましたが、実は城南宮の魅力はその庭の美しさにもあります。

昭和の小堀遠州と讃えられる天才造園家の中根金作氏による庭園もぜひ一度訪れていただきたい、見ごたえのあるお庭です。

 

神苑内には趣の異なる5つの庭があり、「源氏物語 花の庭」として源氏物語に登場する100種類以上の植物を四季を通じ、様々な風景で楽しむことができます。

 

秋には、フジバカマやリンドウ、ツワブキなどの鑑賞ができるほか、美しい紅葉も楽しめます。

城南宮の紅葉 室町の庭 

城南宮の紅葉の色づき始めは、例年11月上旬です。
11月中旬から12月初旬にかけて「平安の庭」「室町の庭」「桃山の庭」では、イロハモミジなど約120本の木々が見頃を迎えます。

 

城南宮の境内は、無料で散策出来ます。
ただし、庭園(神苑)は拝観料金が必要となります。

拝観料は、大人800円、小中学生が500円です。

 

▶▶▶城南宮公式ホームページ

 

城南宮の散策で秋を感じた後には、美味しい秋の味覚も味わっていただきたいと思います。

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

 

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