ブログ京都四条烏丸店
京都花街の節分おばけ
皆さま「節分お化け」をご存じでしょうか?
江戸時代末期に京都を中心として行われていた日本の古い年中行事で、普段と違う服装で、社寺参拝を行う節分の時期の日本版のハロウィンともいえるものです。
昭和になって廃れてしまった行事ですが、平成になって、町おこしとして京都の祇園や東京の吉原で「節分お化け祭り」イベントが開催されるようになりました。
本日は、「節分お化け」についてお話をさせていただきます。
節分お化けとは?
「節分お化け」は、京都を中心として江戸時代末期から盛んに行われていたとされていますが、今となってははっきりしていません。
旧暦で大晦日にあたる節分の日には邪気が生じると考えられ、節分の夜に、いつもとは格好に扮装し、その姿のままで寺社へお参りにいったということです。
男性が女装をしたり、少女が大人の髪形にしたりして、違う年齢や違う性などに扮することで、節分の夜に横行する鬼をやり過ごすためといった意味合いもあったようです。
現代によみがえった「節分お化け」は、日本の妖怪などの仮装コンテストや仮装行列といったイベントとして盛り上がっています。
京都花街の節分お化け
「節分お化け」は、京都の花街(かがい)で季節のイベントとして再び行われるようになっています。
花街お化けは、立春の前日(節分の日)の夜に行われます。
5つの花街、祇園、先斗町、宮川町、上七軒などでは、芸妓さんなどが人気芸能人や時代劇やスポーツ選手などのコスプレをして座敷に出て、お客様をもてなします。
いつもの艶やかな芸妓姿とは趣向を凝らした違った扮装で「こんばんは~ おばけどすぅ~!」と花街のあちこちのお座敷を回る、華やかで面白い早春の催しで、陽気な雰囲気が花街を包み込みます。
京都のお茶屋さんでは、お客様が他のお客様のお座敷を覗くことはタブーとされているのですが、「節分おばけ」の時には年に一度の例外として、他のお客様のお座敷に上がり込む事も許されるそうです。
お客様も様々な扮装をする場合もあり、時には男性のお客様が芸妓や舞妓の扮装をして他のお客様の座敷に出ることもあります。
インスタグラム投稿から、その様子をご覧ください。
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ちなみに八坂神社の節分祭では、祇園甲部・祇園東・宮川町・先斗町の舞妓さん達が舞を披露して豆をまき、その際に仮装を見られる場合があったのですが、今年の節分祭は中止となって福豆の授与のみとなっています。
節分おばけ☆仮装百鬼夜行
京都国際マンガミュージアムでも、「節分お化け☆仮装百鬼夜行」というイベントを例年行っています。
おばけや妖怪に限らず、様々なキャラクターの仮装がOKとなっていて京都国際マンガミュージアムと元離宮二条城間を、仮装した参加者がパレードを行います。
昨年は、新型コロナ感染予防のため中止となりましたが、今年は今のところは開催予定のようです。
お出掛けの際は、事前に開催しているかをご確認の上お出かけ下さい。
こちらも、インスタグラム投稿から様子をご紹介させていただきます。
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当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店、心よりお待ちしております。