ブログ京都四条烏丸店
お箸の伝来
お箸の伝来は、7世紀に小野妹子などの遣隋使が中国から持ち帰った中国文化の中にあったという説があります。現在の日本での食事には絶対に欠かせないお箸ですが、その始まりをご存知でしょうか?お箸が日本に伝わった後も、人々の工夫によって現在のような形になったのだとされています。
本日は、お箸の伝来についてお話させていただきたいと思います。
お箸の始まりと伝来
お箸の起源に関して、はっきりとしたことはわかっていませんが、弥生時代末期の遺跡からお箸の原型だとされているトングのような形をした「折箸」が発見されています。
お箸の素材として使用されていたものは、ほとんど木などの植物性のものであったため、もしそれ以前から箸が使用されていたとしても、腐敗してしまってなかなか判別しにくいのでしょう。弥生時代末期の遺跡から出土されたトングのような折橋は、竹を細く削って半分に折り曲げたものだそうです。この時代は、まだお箸は日常的に使用するものではなく、祭祀や儀式などといった特別な時に使用され、普段は手づかみで食事していたと考えられています。
現在のように、お箸を日常的に使うようになったのは、聖徳太子が日本で初めて朝廷の儀式で採用したことがきっかけだったようです。
遣隋使とは、当時の東アジアで強い権力を持っていた隋へ大和朝廷が派遣した使節のことです。
遣隋使は4度ほど派遣されていますが、さまざなま中国文化とともにお箸を日本へ持ち帰ったとされるのは第二回目の遣隋使です。
お箸が日本へ伝わったその後
伝来された当時のお箸は、現在のように、食べ物をつかんだり支えたりというような使い方ではなく、「食べ物を刺す」と言う使い方が一般的だったそうです。その後に、いろいろなお箸の使い方が試された結果、現在のように「つまんで口まで運ぶ」という使い方が形成されました。
お箸が日本に伝わった当時は、貴族などの一部の限られた人しか使用していなかったのですが、奈良時代の頃になると一般庶民にまでお箸を使う分文化が広まっていきました。
この頃の日本は、天皇集権国家が成立され、貴族と一般市民との格差が広がった時期でした。食生活に関しても、庶民は雑穀を食べる一方で、貴族はお米を食べていたそうです。しかし、すでにこの頃から一般的な庶民たちもお箸が使わっていたとされています。その当時のお箸は、現在の箸とは形状も使い方も異なっていたそうですが、奈良の正倉院からは匙やピンセット型の箸が発見されているのです。
みなさまは「箸の日」をご存知でしょうか?8月4日と11月11日の年に二回あり、それらの日には普段使っているお箸に感謝する「箸供養」が行われるイベントも各地であるようです。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。