ブログ京都四条烏丸店
2019.7.18
すずきの洗い
夏は“すずき”が美味しい季節です。
目の覚めるような銀白色の美しい輝き、しなやかな流線型を描く姿型。
その堂々と美しい姿はまさに夏の魚の王者と言えるでしょう。
すずきは「出世魚」で大きくなるにつれ名前を変えていきます。
セイゴ(25cm前後)→ハネ(フッコ)(約40cm)→スズキ(約60cm以上)
この力みなぎる成長の様子は、栄華を極めた平清盛の姿にたとえられ、『平家物語』
にも登場します。
とても涼しげで夏らしい一品、「すずきの洗い」は
そぎ造りにしたすずきの切り身を氷水でさっと洗い、酢味噌やすだちを絞った割醤油でいただきます。
たっぷりの氷で洗いにすることにより特有の“脂の臭みやクセ”などがなくなり、さっぱりと食べることができます。
「洗い」はすずきのほか、「鯉の洗い」が有名ですね。
盛り付けはガラスの器にすずきの洗いを盛って、みょうがや赤紫蘇、大葉をあしらいます。
すずきは洗いにすることにより旨みや食感が増します。しかし水につけすぎるのは禁物で、水っぽくなり美味しくありません。
梅の味を忍ばせた煎り酒につけて食べるのも格別です。
瓢斗京都駅前本店では会席料理ですずきをお客様に提供しております。
お造りや焼物などお客様のご要望に応じてご用意させていただきます。
お客様のご来店を従業員一同心よりお待ちしております。
瓢斗 京都駅前本店
山本 耕作