ブログ京都四条烏丸店
万灯会(まんどうえ)
もうすぐ京都では「万灯会(まんどうえ)」が行われます。
お盆の精霊迎えのため、万灯を灯して行われる行事です。。
本日は、壬生寺の万灯会についてお話させていただきたいと思います。
壬生寺の万灯会
「万灯会(まんどうえ)」というのは、多くの灯明をともして仏・菩薩を供養する法会をいいます。
その歴史はというと、744年(天平16年)12月に東大寺の前身である金鐘寺で1万坏の燃灯供養を行ったのが初めての万灯会。
その後、832年(天長9年)に空海により高野山で始められたことで、京都の諸寺でも盛んに行われるに至ったそうです。
お盆の時期に、「万灯会(まんどうえ)」を行うお寺が多くあります。
中でも、京都市内で行われる「万灯会」としては最も期間が長く行われるのが壬生寺の「万灯供養会(まんとうくようえ) 」です。
この壬生寺の万灯会は、たいへん古い歴史があり、仁平3年(1153)に万灯会が行われた記録が残っているそうです。
壬生寺といえば、新選組ゆかりの寺として有名ですので、ご存じの方も多いと思います。
境内の壬生塚には、新選組隊士の墓塔がまつられています。
壬生寺では、お盆の8日間(8月9~16日)に行われ、本堂前に約1200個の灯籠が点火され、先祖の供養が行われます。
この間境内は、燈籠のやさしい灯りで照らし出されます
今年も、毎晩日没より午後9時頃まで点灯する予定のようです。
境内は、自由に参拝できます。(境内入場は午後9時前まで)
コロナ渦の中ですので、変更などもあるかもしれませんので、お出かけになる方は事前に壬生寺のホームページで確認するようにしてください。
→→→→→壬生寺ホームページ
下の画像を見ていただくと、数多くの灯篭を見ていただくことができます。
ひとつひとつが各家のご先祖追善を願った奉納された燈籠です。
日没から点灯していますが、やはり暗くなる19時半頃からがきれいでしょう。
この灯篭は、社務所でどなたでも申し込めるそうです。
壬生寺では、この期間に「うら盆行事」として、精霊迎え、精霊送り、六斎念仏(念仏踊り)などが行われます。
本堂の南には平成元年に建立された三千体ほどの石仏が円錐状に並んだ「千体仏塔」が立ち、この時期は灯りで飾られます。
また普段は、拝見できない本尊の地蔵菩薩立像もお参りすることができます。
京都の夏は暑いですが、涼しい夕刻からの行事ですので、幻想的な灯りを味わいにお出かけになってみてはいかがでしょうか?