ブログ京都四条烏丸店
2019.8.31
京都の夏鱧(はも)
夏は鱧が美味しい季節です。
祇園祭は別名“はも祭り”と呼ばれ、鱧はこの時期、京都の風物詩といわれます。
京都の人々の鱧好きは特別で、この時期の鱧の消費量は全国随一です。
大阪の天神祭でも鱧は欠かせません。
関西では昔から鱧の食文化が発達していました。
鱧の料理法は様々です。
鱧の落とし、天ぷら、鱧寿司、鱧のお椀など。
明治の文豪、谷崎潤一郎は大の鱧好きでした。
夏に京都を訪れ、鱧を食するのが谷崎にとって至福のひとときでした。
中でも“牡丹鱧のお椀”が大好物で、味わう暇があるのかと思うほどの速さでたいらげた
といわれています。
鱧の栄養価は高く、夏バテ防止の効果があるといわれています。
ビタミンAが多く含まれ滋養強壮や貧血防止の効果もあます。
またカルシウムを多く含み、これはストレス解消やイライラの防止に効果があるようです。
瓢斗では鱧の出汁しゃぶが人気です。
お鍋の中にはもを入れると、ぱっと花が咲いたようになりとても美しいです。
特製のお出汁につけ、白ネギ、柚子胡椒と一緒にいただきます。
この時期にしか味わうことのできないご馳走です。
夏季限定で冷しゃぶもご用意しております。名物の出汁しゃぶを冷たいお出汁で食べる
涼しげな逸品でございます。
瓢斗四条烏丸店
山本耕作