ブログ京都四条烏丸店
京都の暑気払い
今年の夏の暑さは、格別ですね。
全国的に気温の高い日々が続く中、北海道でも、30度超えの日が1週間以上続く有り様で、体に暑さがずっと溜まってきてしまいます。京都は、盆地ですので、夜でも蒸し暑く「油照り(あぶらでり)」という言葉があるくらいです。
こうした夏の暑さを追い払う「京都の暑気払い(しょきばらい)」についてお話をさせていただきます。
貴船の川床
「暑気払い」に、涼しい川床に行くというのもいいですよね?
真夏の暑さを忘れ、涼をとることのできる「川床」は、都市内より10℃くらい涼しい場合があります。
中でも、京の奥座敷・貴船の川床(かわどこ)は、自然に囲まれた場所にあり、川の真上や、真横にお座敷が設けられています。
手を伸ばせば届きそうなくらい水面が近く、座敷からでも川に足を付けられるほど近くに設置される川床。
青々とした木々の中、川のせせらぎを感じることができます。
貴船川の涼しい風に吹かれながら、京料理をいただけば夏の疲れは癒されることでしょう。
例年5月頃~9月頃までの期間、設置される川床ですが、貴船の川床は非常に人気が高いので、予約を入れてからお出かけになることをおすすめいたします。
冷やしあめ
もう少しお手軽な「暑気払い」として、京都や関西の夏の定番ドリンク、「冷やしあめ」はいかがでしょうか?
「冷やしあめ」とは、麦芽の水あめをお湯で溶かして生姜汁を加え、冷やした飲み物です。
やさしい甘みと生姜の風味が夏バテ防止にぴったりです。
「冷やしあめ」に使われる生の生姜には、辛味成分のジンゲロールが多く含まれます。
ジンゲロールには、血の巡りをよくし、一時的に発汗を促す作用があります。
そのため、体内から余分な熱を取り除いてくれ、夏のむくみ(水分代謝の悪化)に効果があります。
今でこそ、「冷やしあめ」は冷たい飲み物ですが、もともとは「あめ湯」が起源となります。その昔は、製氷技術がなかったためですが、当時も夏の滋養として飲まれていたドリンクなのです。
和菓子店や茶店の店頭では、「冷やしあめ」の暖簾(のれん)が揺れる姿を見ることができます。
暑気払いに一杯、求めてみてはいかがでしょう。
缶入りのものを自動販売機やスーパーで買うことができます。
「冷やしあめ」をお土産として購入したい人は、ぜひチェックしてみることをおすすめします。