ブログ京都四条烏丸店
京都の紅葉
木々が少しずつ色ずき始めるこの季節。
待ちわびた秋の訪れを少しずつ感じます。
これから本格的な紅葉シーズンを迎える京都には紅葉の名所がたくさんあります。
今回は秋の京都の紅葉についてお話をさせていただきます。
京都紅葉の名所
*紅葉の雲海 東福寺
通天橋から眺める渓谷を埋め尽くす紅葉の光景はあまりにも有名で世界中から観光客が訪れます。この寺はJR京都駅からほど近い場所にあります。
今では京の紅葉といえば東福寺、とされるほど有名ですが、その昔は桜の名所でした。
鎌倉時代、摂政や関白を務めた九條道家が九條家の菩提寺として造営を始め、19年もの歳月をかけて京都最大の伽藍を完成させました。
現在は25の塔頭を持つ臨済宗東福寺派の大本山となっています。
広大な東福寺の敷地には2000本ものかえでが植えられ京都屈指の紅葉の名所として国内外から多くの観光客が訪れます。
渓谷にかけられた通天橋からは人々から“紅の雲海”とも称される絶景を楽しむこができます。最盛期には紅葉が舞い散り、庭の苔の緑と紅葉の朱が重なり合いう風情ある景観が人々を魅了しています。
*『鳥獣戯画』ルーツの寺も紅葉の名所だった
紅葉で名高い高雄、その一番奥にひっそりと佇むのが世界遺産“高山寺”です。
起源は鎌倉時代とされ、開祖は明恵上人と言われています。
法然や親鸞など歴史に名を刻んだスーパー僧侶が次々と現れた時代。
当時、明恵上人は後鳥羽上皇からこの地を授かり、その後には仏教文化の拠点とまで呼ばれるようになりました。
この高山寺で最も有名なのが国宝『鳥獣人物戯画』。
平安時代に描かれたとされる素朴な水墨画であるが真相は謎に包まれ、
現在も作者など詳細は解明されていません。
ユーモアあふれる日本最古の漫画として知られています。
内容は甲、乙、丙、丁の4卷に分かれており、賭弓や相撲に興じるうさぎや
サルそしてカエルや亀など擬人化された動物をユーモアを交えて生き生きと描いた甲卷が傑作として名高い。
その他、高山寺には日本最古の茶園があります。
栄西禅師から贈られた茶の種を、明惠上人が山内で栽培したことが、日本における茶栽培の始まりといわれています。
あの有名な宇治茶もこの苗木を移植したものです。
*ライトアップの名所
日没を迎えて明かりが灯されると、そこには昼間と違った幻想的な景色が広がります。
紅葉シーズンになると洛中の多くの神社仏閣で夜間ライトアップが実施されます。その中でも京都随一と言われるのが“高台寺”です。
1606年(慶長11年)、豊臣秀吉の正室、北政所ねねが秀吉の菩提を弔うために
創建したのが高台寺。紅葉の名所として名高い境内では、庭園とともに色鮮やかな紅葉を鑑賞する事ができます。
なかでも人気のライトアップは、静寂に包まれた闇の中に真っ赤に色ずいた木々が立体的に浮かび上がり、幻想的な雰囲気に。1年の中でもこの時期にしか
見ることのできない紅葉と光の芸術は必見です。
紅葉の頃の京料理
秋は多くの食材が旬を迎えます。
松茸、しめじなどのきのこ類、秋茄子、栗、里芋、銀杏。魚介類では秋刀魚やかます、子持ち鮎など。果物では梨や巨峰、あけびなど。
秋の料理といえばやはり松茸料理でしょか。なかでも松茸の土瓶蒸しは有名です。松茸の天ぷらや松茸御飯はこの時期にしか味わうことのできない逸品です。
瓢斗 京都店では会席料理やお客様の要望に応じて松茸料理をご用意しております。
その他、旬の紅葉鯛もおすすめ料理としてご用意しております。
お鍋の具材をはじめ、薄造りや握り寿司なども取り揃えております。
秋の味覚を是非ともご賞味くださいませ。
これまで長きにわたりご清覧ありがとうございました。
瓢斗 京都店
料理長 山本耕作