ブログ京都四条烏丸店
京都八坂神社の「をけら詣り」
寒に入り、寒さもひとしお厳しくなってまいりました。皆様お変わりございませんか?
ビルの間を吹き抜ける木枯らしに身体を小さくしながら歩く人々を見るとまたこの季節がやってきたなと実感しております。
年末年始は初詣などで神社を訪れる機会も多くなる時期です。
様々な神社があるなかでやはり神社と言えば京都を思い浮かべる方が多いのではないのでしょうか?
現在京都にはおよそ3085もの神社があるそうです。神社の多さは1位が愛知県。2位が大阪、3位が兵庫、4位滋賀、そして5位に京都がランクインしています。皆さんお気づきですか?なんと全て関西が上位を占めていますね。これは仏教の本場が奈良で、滋賀が密教の本場であり、そこから日本各地に広がっていった為だからだと言われています。
本日は数ある神社の中でお正月の行事が有名な八坂神社、そしてをけら詣りについてご紹介していきます。
「をけら詣り」とは
まず「をけら詣り」についてお話しする前に、「をけら」とはいったいなんであるかをお話していきましょう。
をけらとはアザミによく似たピンクや白の花を咲かせるキク科の一種だそうです。をけらは、漢方薬の原料としても使用されており、薬効があるそうです。お正月に昔から飲まれてきた屠蘇にも使われているそうです。屠蘇は一年の邪気を払うと言われており、をけらの他に桔梗、防風、山椒、ニッキに加えて作られたお酒で、体が温まり、風邪予防に効果があるとされているそうです。
八坂神社とをけら詣り
次に、八坂神社について少々お話していきます。
をけら詣りが行われる八坂神社は全国のスサノオを祀っている八坂神社の総本山となる、京都府京都市の東山区祇園町にある神社です。祇園さんと呼ばれて親しまれており、7月には京都で有名なお祭りの1つ、祇園祭が行われます。お正月の参拝場所としても人気で、三が日の参拝客の合計は100万人ほどになるそうです。京都の中ではかなり人気の神社で、お正月の人気ぶりは伏見稲荷大社についで2番目だそうです。
そんな八坂神社で毎年たくさんの方が行う「をけら詣り」とはいったいどのようなことが行われるのでしょう。
をけら詣りは大晦日の午後7時頃から始まり、このお祭りで灯された炎は年を越して次の日元旦の早朝まで灯され続けます。まず、昔からのやり方で御神火を火きり臼と火きり杵できりだします。その御神火を灯籠に灯し、その後で人々が願いを認めたをけら木と共に燃やします。この火は絶やすことなく翌日まで焚き続けます。をけら詣りに参加した人々はをけら火を持ち帰り、神棚に灯したり、この火を使って雑煮を作ったりするのだそうです。をけら火で作ったお雑煮を食べると無病息災に過ごせると言われています。また燃えずに最後に残った火縄は火伏せのお守りと言われ、台所で祀られるそうです。
をけら詣りでは、をけらを使って作ったをけら酒や、桃の小枝に守り札をはさんだ粥杖というものもいただくことができます。なぜ桃の小枝かというと、古くから桃の木には邪鬼を遠ざけるという言い伝えがあるからだそうです。粥杖は15日に使用します。玄関に桃の枝の間から守り札を取って玄関に張り、桃の枝で混ぜた小豆粥を食べるのだそうです。そうすることで、疫病災難から守られると言い伝えられています。
このような伝統行事を今でも多くの人達が興味をもち、続けていっているということはとてもうれしいことですよね。
自分や大切な人、大事な家族の為に無病息災などを祈る人々が存在する限り、この「をけら詣り」は無くなる事はないでしょう。今の時代、悩み事や解決しなければならないことは多く、日々何かと闘いながら生きている方も少なくないかと思います。そんな時は、問題が解決するとは断言はできませんがこのような歴史ある神社にお参りすることで少し気が楽になり、また明日からがんばろうという気持ちになれるのではないかと思います。
もし年末年始京都で過ごす機会があれば、是非京都の八坂神社で「をけら詣り」をしてみてはいかがでしょうか?
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。