ブログ京都四条烏丸店
千本釈迦堂の大根焚き
今年は例年にない寒さとのことですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。寒いとお鍋とかおでんとか温かいものが食べたくなりますよね。11~12月のちょうど寒くなってきたころ、京都の寺院では大根煮を振る舞う大根焚きが行われます。本日は、大根焚きについてお話させていただきたいと思います。
大根焚きとは
大根焚き(だいこだき)というものをご存知ですか?これは京都で11~12月に行われる年中行事のことです。主に寺院などで大根を煮たものを仏前に供え、参拝者の人々に振る舞う行事です。大根焚きは元々釈迦が悟りを開いたことに対する感謝と喜びの法要が変化したものだそうです。悟りを開いたのは12月8日とされており、その前後に行われるのだそうです。寺院によって大根焚きの云われは違いますが、大量の大根を煮て人々にふるまうという点では共通するそうです。大根煮の内容は寺院によって異なり、塩を入れた湯で煮込んだだけのものから油揚げなどを入れて醤油で煮込んだもの、そして味の違いではなく大根に梵字を入れてから煮込んだものと様々です。この大根を食べると中風つまりは、脳血管障害の後遺症とされる麻痺や半身不随にならないとされています。
千本釈迦堂の大根焚き
大根焚きで有名なのは千本釈迦堂です。千本釈迦堂の本堂は1227年に建てられ、今でもありのままの姿を残す京都市内で最も古い国宝木造建築物です。長い歴史の中、木造の建物が戦火を免れてきたのはそれだけで加護があるような気がしますね。千本釈迦堂の大根焚きは御釈迦様が悟りを開いた12月7~8日に毎年行われており、大根に梵字を書き祈祷して、油揚げと一緒に煮たものです。これを食べると諸病除けのご利益があるとされています。
千本釈迦堂は大根焚きの発祥の地とされており、境内では梵字が書かれた生の聖護院大根を購入することも可能です。千本釈迦堂の大根焚きは有料で、一杯1,000円です。大根焚き券を1,000円で購入すると、よく煮込まれた太めに切られた大根3つと油揚げが少し入った大根煮をいただけます。一緒に来られなかった人のためにお土産として梵字入りの生の大根を買って帰る人もいます。家で好きな味付けに煮込んで、お祈りしながら食べてみてはいかがでしょうか。寒い時期なのでおでんに入れたりするのもおすすめです。12月7~8日にの2日間に、京都に訪れる用事がある方は千本釈迦堂(大報恩寺)へ参拝してみてはいかがでしょうか。
千本釈迦堂大報恩寺について
千本釈迦堂の大根焚きについてご紹介しましたが、最後にお寺自体のご紹介を少ししたいと思います。千本釈迦堂は別名大報恩寺と言い、平安時代に唐から渡来した僧である義空が、1221年(鎌倉時代の承久3年)に開いた真言宗智山派の仏教寺院です。前述したとおり、本堂は京都市内最古の木造建造物で国宝に指定されており、またおかめ発祥の地としても有名です。おかめ塚があり、縁結びや夫婦円満にご利益があるとされています。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。