ブログ京都四条烏丸店
夏の味覚、琵琶湖の鮎について
夏の味覚の一つである琵琶湖の鮎は、一般的な鮎よりも小さなサイズの「小鮎」を指します。「小鮎」という言葉から、「鮎の稚魚」をイメージされる方も少なくないと思いますが、琵琶湖で育つ鮎は成魚でも10㎝程度と小さめなサイズが特徴なのです。
本日は、夏の味覚、「琵琶湖の鮎」についてお話させていただきたいと思います。
琵琶湖育ちの鮎について
冒頭でご紹介したように、琵琶湖で育つ鮎は「小鮎」と呼ばれ、成魚でも10㎝程度と一般的な鮎よりもサイズが小さいのが特徴です。実はこの小鮎は、琵琶湖で最も多く漁獲される湖魚の代表的な魚としても知られているのです。
琵琶湖で育つ鮎の一部は、琵琶湖へそそぐ川をさかのぼって大きく成長するのですが、ほとんどの鮎はそのまま琵琶湖に残り、あまり大きく成長しないのです。
小鮎は、5月頃から漁獲されはじめて8月上旬頃がピークだとされています。
小鮎の調理方法
小鮎は、うろこが細かく滑らかで、皮や骨も柔らかいため、丸ごと食べる料理に用いられることが多い魚です。
例えば、つくだ煮や天ぷら、マリネや南蛮漬け、そして、シンプルな塩焼きにしても、小鮎が持つ独特のほろ苦さと香りを楽しむことができます。
小鮎の漁獲方法について
琵琶湖での鮎漁は12月頃から始まり、琵琶湖で受け継がれてきた漁法である「えり漁」で行われます。「えり」という漁法は、定置網の一種で、湖の岸から沖合に向かってイカリの形に杭が配置され、魚の習性を利用してイカリの両端にあたる所に魚を誘い込む漁法なのです。
小鮎を漁獲する方法は、季節によって変わります。
春は、「追いさで網」と言う漁法を用います。これは、湖岸に群れをつくっている小鮎を、カラスの羽をつけた棒で追い込む方法です。
そして夏は、湖面近くに群れを作っている小鮎を漁船によってすくい取る「沖すくい網」が用いられます。
また、その他にも「小糸網」と呼ばれる刺網が早春に行われる漁法として挙げられます。
最盛期になると、琵琶湖周辺のスーパーや魚屋さんの店頭でも見ることができる小鮎。その楽しみ方は、天ぷらや塩焼きなどさまざまですので、お気に入りの召し上がり方を見つけるのも楽しいかもしれませんね。
みなさまも、機会がありましたらぜひ召し上がって見られてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。