ブログ京都四条烏丸店

2017.11.20

松葉蟹解禁

松葉カニが今年も解禁されました。

解禁日は例年通り11月6日です。

今年の初競りでは1匹108万円もの高値が付き世間を驚かせました。

今月は寒いこの時期にしか味わうことのできない松葉蟹についてお話させて

いただきます。

 

 

松葉蟹とは

松葉蟹とは山陰地方(日本海の丹後半島から島根県沖あたり)に生息しているズワイガニのこと

で、水揚げされる漁港も京都府から島根県の漁港に限定されています。

資源保護のため漁期が限られています。

毎年11月6日から3月20日となっており、松葉蟹のメスにあたるセコガニはさらに漁期が

11月6日から12月31日に限定されています。

 

まずズワイガニは「クモガニ科」の「ズワイガニ属」に属します。

水深200〜400mの比較的深い海に生息しています。

ズワイガニ属の主なものは3種類。

“ズワイガニ”“、”オオズワイガニ”そして“紅ズワイガニ”です。

国産のズワイガニは松葉蟹や越前ガニが有名です。

松葉蟹では最高級の間人蟹をはじめ香住蟹、津居山蟹、芝山蟹など多くのブランドがあります。

それぞれのブランド蟹にはタグ札がつけられ、はっきりと各ブランドが区別されています。

 

それではなぜ松葉蟹と呼ばれるようになったのでしょうか?

その由来は細長い足の形や肉付きが松葉のように見えたこと。

また活け蟹の新鮮な身を冷水につけると松葉のように身が広がることなど、

諸説あるようです。

 

 

京都11月ブログ蟹

 

 

 

主なブランド蟹

 

間人がに

 

京都府の間人港で水揚げされた蟹を間人がにと呼びます。

松葉がにの中でも最高級品で“日本一のブランド蟹”とも言われています。

京都府丹後半島の先端に位置する間人漁港周辺は海が荒れる“時化(しけ)”が

頻発し、漁に出られる日も限られ、安全性の面からも日帰り操業が大部分です。

また間人漁港は小型底引き網船が4隻しかいない小さな漁港です。

そのため水揚げ量も非常に不安定で「幻の間人がに」とも呼ばれるほど希少なものとなっています。

獲れた間人がには大きさ、形、傷の有無などにより、50段階もの細かい種類にランク分けされ非常に

高い品質が保たれています。

 

 

香住がに

 

兵庫県香住漁港で水揚げされた松葉がにのこと。

特徴は一般の松葉がにに比べて水深500m〜2500mものとても深い海に

生息していること。そのため深海のミネラル分をたっぷり含んでいます。

深海で育った香住がには甘みが強く、みずみずしい旨味が特徴です。

香住地方では毎年「香住かにまつり」が開催され、多くの観光客らで賑わいます。

茹でカニやカニ汁が振舞われたり、地元で獲れた海産物や香住がになどが安価

で販売され恒例の人気イベントになっています。

 

 

津居山がに

 

城崎温泉にほど近い兵庫県津居山漁港で水揚げされた松葉カニのこと。

漁場は丹後半島沖で間人がにとほぼ同じです。

津居山漁港は間人漁港と比べて規模も大きく、漁獲量も比較的安定しています。

品質管理も厳しく、味も一級品で今後さらに高値がつくことが予想されます。

 

 

松葉蟹のしゃぶしゃぶ

 

松葉蟹のしゃぶしゃぶは寒い冬のこの時期にしか食べられない逸品です。

生の松葉蟹をお鍋に入れると身がきゅっと締まってお花が咲いたように

なってとても美しいです。

お鍋には九条ねぎや京水菜などの京野菜や京豆腐を入れるといっそう美味しく

なります。

締めは松葉蟹やお野菜の美味しいお出汁での雑炊が最高の贅沢です。

 

 

焼き蟹

 

お鍋と並んでとても人気のある食べ方が焼きがにです。

活きた蟹をさばいてそのまま網で焼きます。

香ばしい香りが部屋中に立ち込め、本当に贅沢なひとときです。

焼き蟹は鮮やかな朱色となって、見て楽しく、食べて美味しく、

香りも贅沢です。

 

 

瓢斗京都店では季節限定の蟹のしゃぶしゃぶをご用意しております。

寒い冬のこの時期にしか味わえない逸品を是非ご賞味くださいませ。

 

 

瓢斗 京都店

料理長 山本耕作

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