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稲荷寿しのお話~京都、伏見稲荷大社

「稲荷寿し」は、京都・伏見稲荷大社で行われるお祭りを起源とし、古くから「神にささげる神聖な食べ物」だとされてきました。現代では、「稲荷寿し」と言えば、子供から大人まで幅広い人々に親しまれている食べ物ですので、元々は非常に神聖な食べ物であったということは、意外だと感じるかもしれません。

今回は、京都の伏見稲荷大社のお祭りが起源とされている「稲荷寿し」についてお話させていただきたいと思います。

稲荷寿しの起源「初午祭」とは?

伏見稲荷大社
稲荷寿しは、もともと初午祭で「稲荷神」へささげるお供え物に由来している食べ物です。初午祭とは京都の伏見稲荷大社をはじめとする全国の稲荷神社で五穀豊穣や商売繁盛などを願うために行われるお祭りです。
「初午(はつうし)」とは、2月の最初の午の日のことを意味し、伏見稲荷大社が位置している稲荷山に神が降臨した日だとされているのです。これに関しては諸説ありますが、一説によると、約1300年前のその日に、五穀をつかさどる農業の神・「宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)」が馬に乗って降臨されたとされています。

なぜ、初午祭のお供え物が稲荷ずしなのかと言うと、神様の使いであるキツネは油揚げが大好物であったとされているからです。その後、油揚げの中には稲荷神によってもたらされた米(酢飯)が詰められるようになり、稲荷ずしが初午祭のお供え物となったのです。

地域によって異なる稲荷ずしの形について

稲荷寿し
みなさまの地域で食べられている稲荷ずしの形は、どのような形をしているでしょうか?実は、東日本と西日本では、稲荷ずしの形に大きな違いがあります。
東日本で食べられている稲荷寿司は「俵型」であるのに対して、西日本では「三角型」の稲荷ずしがポピュラーなのです。これにはそれぞれに意味があるのだそうです。
東日本の稲荷ずしが俵型なのは、「米俵」に見立てているからで、西日本の三角型の稲荷寿司は、「キツネの耳」に見立てているのだそうです。

東日本と西日本、それぞれの稲荷ずしの形は異なっていますが、いずれにしても信仰心が反映されているものには変わりないようですね。稲荷ずしを召し上がる際には、ぜひ今回のお話を思い出していただければと思います。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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