ブログ京都四条烏丸店

鹿ヶ谷かぼちゃは京の伝統野菜の一つ

鹿ヶ谷かぼちゃ(ししがたにかぼちゃ)とは、京都の伝統野菜の一つで、そのはじまりは江戸時代の頃にまでさかのぼると言われています。当初は一般的な菊型の姿であった鹿ヶ谷かぼちゃですが、栽培をしていくうちに、現在のようにひょうたんのようなユニークな姿になっていったのだそうです。

本日は、鹿ヶ谷かぼちゃについてお話させていただきたいと思います。

鹿ヶ谷かぼちゃとは

鹿ヶ谷かぼちゃ
京都の伝統野菜の一つとされている鹿ヶ谷かぼちゃは、江戸時代の頃に農夫が旅先の津軽からカボチャの種を持ち帰り、現在の左京区鹿ヶ谷の農家によって栽培されたことが始まりです。冒頭でも触れたように、その当初は一般的なカボチャのような菊型をしていたそうですが、数年栽培を繰り返しているうちに、現在のように真ん中にくびれのあるひょうたんのような形になっていきました。

真ん中にくびれがあるひょうたん型の形が一番の特徴ですが、表面のボコボコとしたコブにも注目してみてください。鹿ヶ谷かぼちゃは、この表面のコブがしっかりと出ているほど良いとされているのです。大きさは2キロ~4キロと大きく、縦にカットしてみた際の断面を見てみると、下部の部分にのみ種が詰まっています。

もちろん食用とすることが可能で、煮物や天ぷら、そぼろあんかけなど、普通のカボチャと同じように調理することができます。甘みがあって煮崩れしにくいので、煮物料理にぴったりです。
ただし、鹿ヶ谷かぼちゃの生産量はごくわずかであるため、一般市場には流通はされておらず、高級料亭やは、百貨店などにおろされている程度ですので、ご家庭で楽しむことは難しいかもしれません。

食用だけではない鹿ヶ谷かぼちゃの用途について

鹿ヶ谷かぼちゃ
スーパーで売られているようなカボチャと同様に、鹿ヶ谷かぼちゃも食用とすることができ、京都の「おかぼの炊いたん」などといった煮物料理で使用されることが多くあります。
また、そのユニークな形と季節感を感じさせてくれるということから、お茶席などの飾りとしても親しまれています。
さらに、京都府左京区にある安楽寺では、毎年7月25日に「かぼちゃ供養」が行われるのですが、そこでこの鹿ヶ谷かぼちゃをお供えするのだそうです。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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