ブログ京都本店

2019.6.14

おくどさんのお話

「おくどさんのお話」を、みなさご存知でしょうか?「おくどさん」とは「かまど」のことで、昔の日本では料理を作るために欠かせないものでした。テレビなどで見たことはあっても、実物を見たことがある方は少ないのではないでしょうか?

本日は、「おくどさんのお話」についてお話させていただきたいと思います。

「おくどさん」とは?

かまど
冒頭でご紹介した通り、「おくどさん」とは「かまど」を意味する言葉で、大阪では「へっつい」とも呼ばれてるそうです。「田舎のおばあちゃんの家で見たことがある」という方もいらっしゃるかもしれませんが、家電が普及している現在では、なかなか本物のかまどを見る機会はありませんよね。しかし、かまどで炊いたお米はどんなに最新の技術が駆使された炊飯器よりも本当に美味しいものです。

ちなみに、かまどのことを「おくどさん」と呼んでいるのは主に京都の地域で、山陰地方ではお料理の煮炊き設備そのもののことを「おくどさん」と呼ぶこともあるそうです。

「おくどさん」の由来について

かまどのことが「おくどさん」と呼ばれている由来はいくつかあるようですが、もともとは京都の方言であったそうです。
ご存知の方も多いかと思いますが、「おいなりさん」などと言うように、京都では様々なものに対して「お」をつけて呼ぶ習慣がありますよね。「おくどさん」の「お」は、このような京都の風習によるものだと考えられています。
では、「くど」とはどのようなことを意味しているのでしょうか。「くど」の部分が」何を指しているのかにはいくつかの説があるのです。その中の一つには、かまどを意味する「火処」がなまって「くど」となった説や、煙の通り道を意味する「燻道」がなまって「くど」となったという説もあるのです。

かまどの歴史

かまど
現代では、当たり前のように各家庭で使用されている炊飯器ですが、弥生時代や縄文時代のころにはその原型とされているかまどが利用されていました。
5世紀までは備え付けのものでありましたが、6世紀の後半になると移動式のものが朝鮮半島から伝わったとされています。その後、時代が進むにつれて見た目はもちろん機能も改善されて、徐々に進化していったのだそうです。
お米を炊くために欠かせないかまどは、人々の「もっと美味しいご飯をさらに効率よく作りたい」という思いから発展したのでしょう。

縄文や弥生時代から、人々の食生活を支え続けてきているかまどは、「お」をつけて呼ばれるほどの大切な存在であることを改めて実感させられますよね。
かまどを作る職人が減少していることもあり、最近ではかまどで炊いたご飯を食べる機会がほとんどないかと思いますが、ぜひ機会があったら、みなさまにも召し上がってほしいと思います。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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