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冬の火祭り お火焚き

10月から12月ごろ、京都の各神社やお寺で「お火焚き」が行われます。

火と煙が立ち上る様子は圧巻です。

本日は、冬の火祭りの「お火焚き」についてお話をさせていただきたいと思います。

 

お火焚きとは

伏見稲荷大社 火焚祭

「お火焚き」は、江戸時代から人々に親しまれてきた京都周辺で行われてきた冬の行事です。

陰暦11月に神社や寺院で行われ、火をたいて日常のけがれや罪を祓い、心身を清める行事です。

社前において火を焚き、奉納された護摩木(火焚串)などを、火床に入れ焚き上げます。

願いを書き入れた護摩木が焚き上げられ、炎と煙が立ち上っていきます。

 

新嘗祭や冬祭と呼ぶところもあり、神社によっては神楽の舞や湯立神楽が奉納されます。

 

その起源には、諸説あります。

秋の実りに感謝し、厄除けを祈願するもので、宮中行事である新嘗祭(にいなめさい)に由来するというもの。

また、冬至の頃に行われることから、太陽の力が一年で最も弱まる時期なのでその復活を願ったことに由来するもの。

 

寺や神社で行われている「お火焚き」は、お稲荷さんをお祀りされる町内や個人の家でも行われていきたものです。

また、火を用いる業種の風呂屋、練物屋、瓦屋、鍛冶屋や染物屋、造酒屋などではお火焚きの日が決まっていることが多くあります。

 

お火焚きの有名な神社

お火焚きをしている神社は沢山あり、神事の内容も様々です。そうした神社の中から3か所をご紹介いたします。

 

日本で一番大きな火柱が立つと言われる伏見稲荷大社は、全国から寄せられた10数万本の願い事が書かれた火焚串を3基の火床で焚くスケールの大きさで知られています。神楽女の神楽舞も行われます。

 

また京都ゑびす神社では、えびすさんの石像前でお火焚きが行われます。また神殿の前では湯立神楽の奉納が行われます。火床に入れた焼きみかんがいただけます。

 

貴船神社では、本殿でロクロヒキリと呼ばれる古来から伝わる道具で火をおこす「火鑚神事(ひきりしんじ)」が行われ、約1万本の火焚き串が炊かれます。

 

お火焚きのおまんじゅう、焼きみかん

お火焚きまんじゅう

「お火焚き」のお供えのお下がりとして、参拝者にお供えのまんじゅう、みかんなどが配られるところもあります。

こちらは、近所の方やお世話になっている方々に配って回ります。

昔は、子どもたちの楽しみとして「今日はここ、明日はあっち」と近所を回って貰いにいくのを楽しみにしていたようです。

 

火炎紋の焼き印がされたお火焚きまんじゅうというには、厄除け招福の願いが込められています。

また,お火焚きの残り火で焼いたみかんは、食べると1年間は風邪をひかないとされています。

 

お火焚きは、神社によって異なる日時で行われますので、機会があれば色々なお火焚きを巡ってみるのも違いを楽しめそうですね。

 

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。

 

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

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