ブログ京都本店
スイカがおいしい季節です
皆様は夏の代表的な果物と言えば何を思い出しますか。赤くてみずみずしいスイカを連想される方も多いのではないでしょうか。しっかり冷えたスイカを縁側でかぶりついたり、目隠しをしてスイカ割を行ったり、夏のひとときを思い出す方もいると思います。スイカを食べようと思ったら皆様はどのくらいの大きさのものをどこで購入されますか。スイカ1つからも日本の生活の変化を感じることができます。本日は、そんなスイカについてお話しさせていただきたいと思います。
スイカの歴史
スイカは室町時代以降に伝わったとされています。具体的な説は色々あり、ポルトガルの人がカボチャとスイカの種を長崎に持ってきたという説や、中国から持ち込まれたという説などがあります。
農業全書という本の中では、「西瓜ハ昔ハ日本になし。寛永の末初て其種子来り。其後やうやく諸州にひろまる。」書かれており、全国でスイカが知られるようになったのは江戸時代になってからだそうです。
野生のスイカ
私たちが普段食べているような人が育てたものではなく、自然に生えているスイカはほとんど甘くありません。私たちが普段目にしているような赤くて甘い果肉がぎっしり詰まったものではなく、隙間があるそうです。スイカは地中に水分が沢山あると、水分を送るために維管束が極端に広がって養分と水分を吸い上げられるようになり、中がスカスカのスイカになるのだそうです。
スイカの流通
スイカという果物で主流となる種類は大きいのでそのままでは家庭用の冷蔵庫に入りきらず、また核家族の多い現代の家族構成下では食べきるのも難しい量です。そのため、八百屋やスーパーなどでは1⁄2、1⁄4、1⁄6に切断されラップなどでフィルム包装されて小分けに売っているのをよく見るようになりました。昔の農村など子供が沢山いて、3世代などで暮らしている大家族が主流だった頃は井戸の水で冷やして保存しており、人数も多かったためあの大きなスイカもあっという間に食べきっていたようです。都会での比較的少数での家族構成下でも近所付き合いが密で、お裾分けとして近隣の人に野菜などを上げるのが普通だったため、スイカが大きすぎて食べられないという問題はなかったようです。
また、スイカを売っている店舗と人との関係も変わりました。昔は指先の感覚で中身の品質を見分けられるような熟練した店員のいる小さな店があり、近所の人々との信頼関係の中、商売を行っていました。現在ではスーパーにそういう店員がいるわけではないので、丸いスイカを買うより切り売りされていて中身を見ることのできるスイカを買う方が良いと、切り売りが好まれます。丸いスイカは贈答用などの特別包装されたものや、異常なほど大きく成長したスイカなどが通常価格の5~10倍の値段で売っていることもあります。
日本の主な産地
スイカは日本の様々なところで収穫されるため、市場占有率が一番大きい熊本県でも16~17パーセントと低く、続いて千葉県、山形県という順位は毎年あまり変わりません。4位以降は毎年変動しているようで2008年度と比べると全体的に生産量は減っているそうです。
生産上位県
熊本県:生産量は全国1位を誇ります。2014年度の年間収穫量は54000トン。主産地としては熊本市、合志市、益城町、玉東町、山鹿市などが上げられます。熊本県の中でも場所によって生産するスイカに特徴があるので、一部紹介します。まず、スイカの全国一位の産地としては熊本市北区が有名で、元々植木町というなまえだったので、スイカも植木スイカというブランド名のものがあります。植木スイカは5月に店頭に並びます。また、熊本県の東部では小玉スイカの生産が盛んに行われています。益城町は県内でも有数の生産量を誇っており、ましきすいかという名前のスイカを県内外に出荷しています。出荷時期が早く4月から随時出荷されます。また、山鹿市の夢大地かもとというスイカも有名です。
千葉県:生産量は全国2位で、2014年度の年間収穫量は42000トンです。富里市と八街市が有名で、この2つの市で県内生産量の5割以上です。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度、当店自慢の料理をお召し上がりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。