ブログ京都本店
冬の京料理・蕪蒸しは冬の味覚です
冬の京料理 「蕪蒸し」は、かぶらの白さを雪に見立てた風流で上品な一品です。体の芯からポカポカと温まる蕪蒸しは、冬の寒さが厳しい京都らしいお料理なのです。
本日は、冬の京料理「蕪蒸し」についてお話させていただきたいと思います。
蕪蒸しについて
冒頭で触れたように、京料理の蕪蒸しは、身体の芯から温まる一品ですので、寒さの厳しい冬の京都にぴったりです。蕪蒸しとは、すりおろした蕪を白身魚の切り身の上に乗せて蒸したものに、だし汁の餡掛けをかけたお料理です。蕪蒸しに良く使用される白身魚としては、鯛やキンメダイなどの他にも、エビなどが用いられることもあります。
見た目にも上品な蕪蒸しは、料亭などで食べるような高級なイメージがあるかもしれませんが、使用する具材は白身魚やキノコ類といったお馴染みの食材ですので、ご家庭でも簡単に作ることができます。おもてなし料理としても、いいですね。
ちなみに、京都では冬に多く出回る「聖護院かぶら」を使用するのが定番です。
京野菜の「聖護院かぶら」
聖護院かぶらとは、京都の伝統的な野菜の一つで、京都名物の千枚漬けの材料にもされていることで知られています。その歴史は江戸時代にさかのぼり、当時京都市左京区聖護院の農家が、現在の滋賀県から持ち帰った近江カブがルーツだとされているカブの一種です。肉質が柔らかく、甘みがあって歯切れが良いのが特徴で、直径が20㎝以上、重さはなんと4キロにもなる大きさに驚く方も多いのではないでしょうか。白くて艶やかなその見た目から、畑の宝石とも呼ばれています。
千枚漬けや蕪蒸しの他にも、あえ物やサラダ、スープにもぴったりです。ただし、外側の皮と身の間は堅い繊維に覆われているため、調理する際には皮を厚めにむいて、食感を良くするのがコツです。
冷えた体を温めてくれる蕪蒸しは、京都の冬ならではのごちそうです。ぜひ、みなさまも京都の冬の味覚である蕪蒸しを召し上がってみられてはいかがでしょうか。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。