ブログ京都本店

2020.7.4

実は攻撃的な魚?鱧の生態について

みなさま、鱧(ハモ)は鋭い歯をもつ魚ということをご存知でしょうか?また、鱧は夏の風物詩として、京料理に欠かせない食材の一つとなっていますが、攻撃性が強く取り扱いには注意しなければならない魚なのです。
本日は、「鱧の生態」についてお話しをさせていただきたいと思います。

鱧の生態について

鱧の生態について
ウナギ目ハモ科に属する「鱧」は、西太平洋とインド洋の温帯、熱帯域に生息しており日本でも本州中部で見られます。水深100メートルまでの沿岸域に生息しており、日中は砂や岩の隙間に潜っていますが夜になると海底近くを泳いで獲物を探し回る習性があります。
鱧の大きさは一般的に1メートル前後ですが、中には2メートルを超えるものもいます。口は大きく、目の後ろまで裂けており鋭い歯が並んでいることが特徴です。攻撃的な面もあり漁獲などの際に噛みつく危険があるので注意が必要です。また、その鋭い歯でカニや海老、タコなどの動物性のものを捕食していると言われています。
産卵期は初夏〜夏頃で、数回に分けて浮遊性卵を産みます。
少々見た目が怖い魚ですが、鱧は京料理に欠かせない食材として知られ、産卵を控える6月〜7月頃が旬となり最も美味しく味わえる時期。
鱧は広く分布しているので国内(主に関西)でも多く漁獲されていますが、韓国や中国から輸入されることも多く国産物よりもお手頃な価格で手に入れることができます。

鱧を使った京料理

鱧を使った京料理
京都では鱧は夏の風物詩とされ、全国的に知られている京都の祇園祭が行われる時期に観光する方が多くいます。その際に旅館なので出されることが多いのが鱧料理。
京都で有名な祇園祭は別名「ハモ祭り」とも呼ばれるほど鱧は夏の京都に欠かせない食材となっています。一般的には6月から9月頃まで鱧料理を扱う料亭が多く、お店によっては取り扱いがない場合もあるので予約時に確認することをお勧めします。

天ぷらや鍋、吸い物、鱧のたたき、鱧の骨を揚げたせんべいなど鱧料理のレパートリーは豊富です。また、京都では鱧を十分に堪能することができる鱧のコース料理があるお店もあります。
鱧はウナギのような白身魚でさっぱりとした味わいと柔らかい食感が特徴です。ご機会がありましたら是非一度、「鱧料理」を味わってみてはいかがでしょうか。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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