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嵐山の斎宮行列
嵐山のパワースポット、縁結びスポットとして有名な野宮神社(ののみやじんじゃ)。
毎年10月第3日曜日に「斎宮行列」という平安時代の斎王郡行を再現したお祭りを行っています。
本日は、斎宮行列についてお話をさせていただきます。
斎宮行列
斎宮行列では、華やかな時代装束を身にまとった人々の行列を見ることができます。
およそ100人が平安時代の衣装を付けて、野宮神社からJR嵯峨嵐山駅を経由し、嵐山渡月橋に向かいます。
毎年10月第3日曜日に、平安時代の「斎王郡行」を再現したお祭りを行っています。
「斎王郡行」というのは、斎王が任命を受け、京の都から伊勢の斎宮へ向う旅のことです。
といっても、「斎王」というのが何かわかりませんよね?
かつて、天皇の代わりに神にお仕えするために、未婚の皇女または女王から選定された斎王が、「伊勢神宮」に派遣される慣習がありました。
斎王は、天照大神の御杖代(みつえしろ)として、天皇が新たに即位するごとに都から伊勢神宮に遣わされました。
野宮神社は、このとき、伊勢神宮へ行く前に身を清めた「野宮」に由来している神社のようです。
当時の「斎王郡行」は、斎王以下監送使、官人・女官などあわせて数百人にも及んだそうです。
そして、勢多頓宮、甲賀頓宮、垂水頓宮、鈴鹿頓宮、壱志頓宮を経て斎宮に到着するまでには、 5泊6日もかかったそうです。
この歴史は飛鳥時代の天武天皇の頃にはすでに確立されて、南北朝時代の後醍醐天皇の頃まで およそ660年の間、64人もの姫君が
遣わされていたと言い伝えられています。
その旅を再現する「斎宮行列神事厳修」が行われるようになって今年で22回目となるそうです。
葱華輦(そうかれん)という輿に乗った斎宮代・監送使長官・女官・文官・物忌・稚児など華やかな装束に身をまとった人々…。
嵐山一帯を華やかな平安装束の行列が練り歩く秋の行事です。
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この行事で最も華やかなのは、未婚の内親王であったかつての女王を再現した斎宮代です。
毎年、京都市在住の女性から選ばれて美しい姿で行事を艶やかに彩っています。
また、この斎宮行列は参加体験型のイベントとして、女人や官人は一般公募されています。
衣装代などの料金を支払えば行事に参加することができます。
本年の斎宮行列
嵐山周辺で、往時を偲ぶ斎宮行列は秋の恒例のイベントです。
行列のコースは、野宮神社を12時に出発し、竹林をぬけてJR嵯峨野駅を経由して、嵐山・渡月橋へと向かいます。
その後、嵐山通船の船乗り場にて御禊の儀、雅楽奉納などが執り行われます。
2021年は、新型コロナウイルスの影響で、神事のみ非公開で執り行われることが決定しました。
行列参加の公募もありません。
ぜひ、コロナウィルスが収束した折には、この平安の時代絵巻をご覧になりに京へお越しください。
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当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。
是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。