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紅葉と楓の違い
空は深く澄み渡り、さわやかな季節となりましたが、皆様におかれましては健やかにお過ごしのことと存じます。本日は、紅葉と楓についてお話させていただきたいと思います。
紅葉と楓の違いについて
植物分類学上は、「かえで」も「もみじ」も同じカエデ科カエデ属の植物で、明確に区別されていません。
「かえで」(槭、槭樹、楓)は、カエデ科の樹木の葉の形状がカエルの手に似ていることが語源で、「蛙手(かえるで)」から転じ「かえで」になったといわれています。
「もみじ」(紅葉、椛)という呼称は、紅葉の季節に葉の色がゆっくりと色づいていく様子が、紅花から染料を揉み出し水が色づいていく様子と似ていることから、「もみづ」という動詞で呼ばれ、これが名詞化して「もみぢ」になったという説があります。
ですから紅葉を「こうよう」と読む場合は、「かえで」に限らず、様々な色づいた樹木の総称となるのはもちろんですが、「もみじ」と呼ぶ場合でもこれに近い使われ方をする場合もあります。
日本では、同じカエデ科カエデ属の植物の中でもハウチワカエデ、アサノハカエデ、サトウカエデのように、名称に「かえで」が使われる種と、オオモミジ、イロハモミジ、ヤマモミジなど、名称に「もみじ」が使われる種が混在していることがこれらを混同する原因になっているともいえます。
ちなみにカナダの国旗はサトウカエデの葉のデザインになっていますが、英語圏では「かえで」も「もみじ」もメープルと呼ばれ区別されていません。
紅葉狩り
日本では、紅葉の季節になると紅葉を見物する行楽、紅葉狩りに出かける人が多いです。紅葉の名所と言われる箇所は(全国的には奥入瀬(青森県)や日光(栃木県)、京都の社寺などが有名)は行楽客であふれかえりますよね。紅葉をめでる習慣は平安の頃の風流から始まったとされ、特に京都市内では多くの落葉樹が植樹されています。また、「草紅葉」の名所としては四万十川や尾瀬、秋吉台等があります。なお、この場合の「狩り」というのは「草花を眺めること」の意味をさし、平安時代には実際に紅葉した木の枝を手折り(狩り)、手のひらにのせて鑑賞する、という鑑賞方法があったそうです。
国内の名所
紅葉や黄葉が色づき始めるのに、日最低気温8℃以下(広葉樹)が必要。さらに5℃以下になると一気に進むとされます。美しい紅葉の条件には「昼夜の気温の差が大きい」「平地より斜面」「空気が汚れていない」「適度な水分」など光合成が行いやすい条件が必要です。紅葉の名所には上記の条件をよく満たす高原、渓谷、標高が高い湖沼・滝周辺にみられます。また、広い敷地・整備された庭がある寺社や公園にも名所がみられます。日本における紅葉は、9月頃から北海道の大雪山を手始めに始まり、徐々に南下すします。紅葉の見頃の推移を桜前線と対比して「紅葉前線」と呼んでいます。紅葉が始まってから完了するまでは約1か月かかり、見頃は開始後20〜25日程度で、時期は北海道と東北地方が10月、関東から九州では11月から12月初め頃までです。ただし、山間部や内陸では朝晩の冷え込みが起こりやすいために、通常これより早いようです。
社団法人日本観光協会は、約500か所の紅葉スポットを紹介しています。これを基にした日本紅葉の名所100選があります。
東北では、八甲田山、中層宇治、天元台、磐梯高原などが名所として挙げられます。
関東では、那須高原、鎌倉、紅葉台なども有名ですね。関西になると、奈良公園、東山、大原などが挙げられるかと思います。
当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。是非一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。
皆様のご来店心よりお待ちしております。