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鈴虫寺
京都嵐山にある華厳寺(鈴虫寺)は、1年を通して鈴虫の鳴き声が聞こえることで有名なお寺です。
美しい自然の中にある鈴虫寺は、願いを1つだけ叶えるという幸福地蔵菩薩や、お地蔵様の化身である黄色い「幸福お守り」が人気で多くの方が訪れます。
本日は、嵐山の鈴虫寺についてお話させていただきたいと思います。
鈴虫寺の魅力
鈴虫の鳴き声
鈴虫寺の正式な名称は、「妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」といいます。
秋だけでなく、境内では四季を通じて鈴虫の音色を聞くことのできることから「鈴虫寺」の名で親しまれています。
美しい自然に恵まれた松尾山麓に佇む華厳寺は、京都市内を一望できます。
また、四季折々の花や樹々、歳月を重ねた石や苔、竹林などが調和する境内は、いつでもその美しさを感じることができます。
といっても、やはり鈴虫の活動が活発になる夏の終わりから秋の頃に訪れたいものです。
「リィーン、リィーン」と鈴のような心地よい鳴き声を聞かせてくれる鈴虫の鳴き声が鳴り響きます。
鈴虫は、夜行性の昆虫ですので、陽がしずむとエサや求婚相手を求めて活発に活動しはじめるそうですが、昼間でも
陽ざしの弱い曇りの日にはよく鳴くそうですよ。
鈴虫説法
禅宗である華厳寺では、ご住職をはじめとした華厳寺のお坊様たちによる「鈴虫説法」が人気です。
禅宗の「茶礼」に基づいたお茶とお菓子が出され、書院で住職をはじめとしたお坊様がお寺のことや、お参りの仕方、日常の心の持ち方などをユーモアたっぷりにお話ししていただけます。
現在は、コロナ渦の中、拝観や説法も行われています。
説法は、人数制限を行っています。説法開始時間をお寺のホームページで確認してからお出かけになることをおすすめいたします。
1つだけ願いが叶う「幸福地蔵菩薩」
鈴虫寺の石段を上った山門脇には、お地蔵様が立っておられます。
なんでも1つだけ願いを叶えて下さるという「幸福地蔵菩薩」。
このお地蔵様の特徴は、日本に数あるお地蔵様の中で唯一このお地蔵様だけがわらじを履いているところです。
これは、お地蔵様が願いを叶え、救いの手をさしのべるために、歩いて来てくださるからなんだそうです。
「幸福地蔵菩薩」のご化身が入っているのが鈴虫寺の「幸福お守り」。
黄色に赤字で記された「幸福御守」と書かれています。
幸福地蔵様は、「幸福お守り」を通して願ったことを、歩いて叶えにやってきてくれるというのです。
お祈りの方法や願い事の唱え方については、「鈴虫説法」の中で、教えていただけます。
みなさまも京都を訪れた際には、鈴虫寺にも足をお運びください。
鈴虫の音色とお坊様の説法を聴き、幸福地蔵様にお願いごとをしてみてはいかがでしょうか。