ブログ京都本店

2019.3.19

京野菜、九条ねぎのお話

京都には、京都を代表とする伝統的な野菜がいろいろありますが、その中でも最も古い歴史を持ち、「葉ネギの王様」とも呼ばれている九条ネギをみなさんご存知でしょうか?名前ぐらいは聞いたことがあるという方が多いかもしれませんね。

本日は、京野菜、九条ねぎについてお話させいただきます。

九条ねぎについて

九条ネギ
京都の伝統的な野菜として知られている九条ねぎは、しっかりとした葉には甘みがあり、葉の内部にある「ぬめり」が特徴です。
九条ネギが最もおいしいとされている旬は12月~2月頃とされています。盆地である京都は、みなさんご存知の通り冬の間は非常に寒いのですが、そのような環境で育つことによって、葉の厚さや甘みがより一層増すのです。

九条ネギが栽培され始めたのは、今から約1300年ほど前の711年にさかのぼります。
浪速の国から伝来されたとされる九条ネギの原種は、京都の南部に位置している九条付近で栽培されていたことから、「九条ネギ」という名がつけられました。関西で「ネギ」というと、九条ネギをはじめとする青ネギを意味することが多いそうです。

九条ねぎに含まれている栄養素

九条ネギ
ネギの原産地である中国では、ネギは食生活に欠かせない食材であることに加えて、健康を維持するための常備品のような役割もありました。つまり、家庭の常備品ともされるほど、ネギには豊富な栄養素が含まれているのです。
ネギの青い部分と白い部分では、食感だけでなく含まれている栄養素も異なります。具体的に言うと、青い部分は「緑黄色野菜」であり、白い部分は「淡白食野菜」に分類されるのです。

まず、ネギの青い部分にはビタミンAやビタミンB1、ビタミンCβカロテンが多く含まれています。
そして、白い部分には硫化アリルという成分が含まれています。これは、ネギ独特の強い香り成分であり、ビタミンB1が体内に吸収されるのを助けたり、血行の促進や疲労物資を分解する働きに加え、消化を促す働きも持っているのです。昔から、「風邪を引いたらネギを食べると良い」とされているのは、ネギに含まれている硫化アリルの作用によるものなのです。硫化アリルには、強力な殺菌作用に加えて鎮静効果もあるため、古くから疲労回復や解熱、咳止めなどに使用されてきました。揮発性が高い成分ですので、のどに当てるだけでも効果があると言われています。この硫化アリルは、切られる際にたくさん作られて、時間が経過するとともに消えてしまいますので、食べる直前に調理することをおすすめします。

伝統的な野菜として栽培されている九条ネギは、おいしいだけでなくこれらのような健康に嬉しい効果ももたらしてくれるのです。
風邪気味の時や疲れを感じた際には、ネギの効果に頼ってみるのもいいかもしれませんね。

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

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