ブログ渋谷

2021.11.4

ずわい蟹の旬

これからちょうど旬となるずわい蟹は、冬の味覚の王様ともいわれます。

本来の旬は冬ですが近年は、1年中蟹が食べれるようになりました。

とはいっても、甘み・旨みに優れたずわい蟹はやはり旬の時期に味わいたいもの。

本日は、ずわい蟹の旬についてお話をさせていただきます。

 

地域別 ずわい蟹の旬

ずわい蟹

国内のずわい蟹の2大産地といわれるのが兵庫と鳥取で、2県だけで国内全体の漁獲量の半分近くを占めています。

 

平成30年漁業・養殖業生産統計によると、生産量の順位別に兵庫県が1159t、鳥取県が999t、北海道が712tとなっています。

旬の目安は、日本海側で獲れるズワイガニについては12~3月、北海道で獲れるものは4~5月です。

 

 

カニの保護のため毎年、カニ漁ができる期間が産地によって決まっています。

山陰と北陸は、11月6日から3月20日あたりまで。

北海道を始めとする北陸より北日本では、10月1日解禁の5月末までが漁期となります。

 

「ずわい蟹」とここまでひとくくりにしていますが、実はオスとメスとでは旬の時期が異なっています。

というよりも、資源保護のためにメスは漁期が短く設定されています。

 

たとえば、有名な「越前がに」の場合

  • 雄の漁期 11月6日~翌年3月20日
  • 雌の漁期 11月6日~12月31日

このようにオスメスで食べられる時期は違うのです。

濃厚な卵が絶品のメスの「せいこがに」が食べられるのは非常に短い期間ですので、大変貴重な蟹となっています。

 

また、脱皮して半年以内のオスの越前かには「ずぼがに」といい、瑞々しい味が特徴なのですが、漁期は2月19日~3月20日とさらに短い漁期となっています。

 

同じく有名な「松葉がに」の場合

  • 雄の漁期 11月6日~翌年3月20日
  • 雌の漁期 11月6日~翌年1月10日

 

 

ずわい蟹の地域別ブランド名とオスメスの名称

松葉蟹 店頭に並んだ新鮮な蟹 城崎の風景

ずわい蟹は、捕れる地域によって呼び名が異なります。

それぞれの地域名を名乗ることで、ブランド化していますが、地元で獲れたカニに「ブランドタグ」をつけている産地もあります。

 

タグ付きブランド蟹は、産地と品質を保証された、鮮度が良く形が美しい、身のたっぷりと詰まった美味しい蟹です。

 

 

ずわい蟹の価格は季節、そのシーズンの水揚げ量、カニの状態によって大きく変わりますが、ブランド名が付いていると高くなる傾向があります。

 

また、一般的に大きいものほど高値で取引されますが、ズワイガニは大きければ大きいほど、重さがあるほど美味しいとされています。

 

 

ずわい蟹で有名なブランドと言えば、先ほども例にあげた「松葉ガニ」や「越前ガニ」ですよね。

山陰の各漁港では、松葉ガニに漁港の名前が冠せられます。

 

また、ずわい蟹はオスとメスの大きさがあまりに違うため、多くの産地ではオスとメスに別の名前をつけています。

 

産地 オス メス
山形 庄内産 よしガニ クボガニ
新潟産 ズワイガニ メガニ
石川産 加能ガニ 香箱ガニ
福井産 越前ガニ セイコガニ
京都 丹後町 間人ガニ コッペガニ
兵庫 津居山産 津居山ガニ、地がに セコガニ
兵庫 柴山産 柴山ガニ
京都~島根の広範囲 松葉ガニ セコガニ、親ガニ、子持ちガニ

 

同じ種類のずわい蟹でも獲れる地域や獲れる時期によって呼び名が違い、その味の特徴も異なります。

また、獲れたカニの扱い、保存方法なども産地それぞれで工夫されています。

 

ものによっては一般に流通しておらず、地元だけで食べられる貴重な味もあります。

旅の楽しみの一つとして、産地に蟹を味わいに行くのもいいですね。

 

 

当店でも今が旬のズワイガニを使った料理を取り扱っております。
冬の味覚の王様とも言われるズワイガニを是非ご堪能いただきたいと思います。

皆様のご来店心よりお待ち申し上げております。

 

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