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夏の味覚 鮎

夏の京都の味覚といえば、鮎(あゆ)と鱧(はも)ではないでしょうか?

7月、8月に盛りを迎える鮎は、きゅうりやスイカを思わせる香りと清冽な味が魅力です。
本日は、「夏の鮎」についてお話させていただきたいと思います。
川魚 鮎

夏の鮎

鮎は、澄んだ清流を好み、北海道から沖縄まで全国に生息している川魚です。天然もの鮎は、川や海などを回遊する一年で一生を終える年魚です。

 

鮎は、「キュウリウオ科アユ科」に属する魚です。
キュウリのような香りがすることから、キュウリウオ科の魚は、キュウリウオと名前が付いています。

スイカのような香りともいわれていますが、そうしたことから「香魚」と呼ばれることもあります

 

実際、獲れたばかりの生きた鮎の匂いを嗅ぐと独特ないい匂いがします。

清流の川底の岩についた苔を主食とし、食べた餌によって匂いが変わるため、育った河川によって違った匂いがするそうです。

 

海の遠い京都では、昔から川魚料理が発達してきました。

かつては、保津川の鮎が“日本一美味しい鮎”と言われていました。北大路 魯山人は、輸送手段が発達していなかった時代に保津川の鮎を生きたまま京都から東京まで運ばせたそうです。

 

鮎は、4月の稚鮎に始まり、10月の落ち鮎まで季節ごとに姿を変えて楽しめますが、鮎のもっとも美味しい旬の時期は、6月末から8月頃までと言われています。

 

夏に獲れる鮎は、身が引き締まりみずみずしく、淡泊な味わいの中に甘みもあります。

中でも、7月の若鮎は、骨も柔らかいため美味しく食べることができます。

 

鮎は、塩焼きで

鮎は、様々な食べ方があります。

「洗い」や「天ぷら」、「飴煮」、「鮎飯」などといった食べ方もありますが、一般的なのは「塩焼き」です。

 

シンプルな塩焼きが一番美味しい食べ方です。

かの魯山人も最上の食べ方としたのは、炭で塩焼きにした熱々の鮎でした。

 

鮎は、内臓も美味しく食べられる魚です。

その土地の餌で香りが変わると先ほどご紹介しましたが、内臓にこの香りが一番反映されます。

鮎を最後まで存分に味わうために、ぜひ内臓までお召し上がりになってください。

 

この内臓を生かすのが「蓼(たで)酢」です。

「蓼食う虫も好き好き」という言葉はご存じかと思いますが、蓼の葉をすりつぶし、お酢と合わせたものです。

 

鮎の塩焼きに欠かせない薬味として香りを引き立てるのが「蓼酢」で、塩焼きの鮎のそばに緑色の液体が添えてあったら、蓼酢につけて召し上がってみてください。

鮎の内臓のほろ苦さに、蓼の持つピリ辛さが合わさるとたまらない一品となります。

鮎の塩焼きと蓼酢

みなさまも、夏の旬の味覚、鮎の塩焼きを召し上がって見られてはいかがでしょうか。

 

 

当店では、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、様々な旬の食材を使った料理をご用意しております。

ぜひ一度当店自慢の料理をお召しあがりになってみてはいかがでしょうか。皆様のご来店心よりお待ちしております。

 

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